旅行先の風景や日常Vlogを360度で撮影してみたいけれど、最新モデルのInsta360 X5と前モデルInsta360 X4のどちらが自分に向いているか迷いますよね。
この記事では、初心者の方にもわかりやすくX5とX4の違いを丁寧に解説します。
画質や手ブレ補正からバッテリー持ち、使いやすさ、価格まで、初心者が気になるポイントを項目ごとに比較。さらに、旅行やVlog用途ではどちらがおすすめかなども紹介していきます。

【結論】迷ったら「X5」がおすすめ。
Insta360 X4とX5、どちらも魅力的な360度カメラですが、おすすめなのは「X5」です。
もちろん、X4のほうが価格がやや抑えられていて、誰でも扱いやすいモデルではあります。ですが、X5にはそれを上回る大きな魅力があります。
まず、X5は1/1.28インチセンサーを搭載しており、圧倒的に映像がキレイ。
明暗差のある風景でもしっかりとディテールを残せるので、旅行先の絶景や夜景、逆光でも納得のいく撮影ができます。
スマホで撮った動画とはまるで別次元の仕上がりです。
さらに、X5はプロ仕様の編集にも耐えられる映像クオリティがありながら、アプリのガイド通りに進めれば、初心者でも直感的に撮影・編集ができる点もポイント。
Vlogを始めたい人や、SNSでしっかり映える動画を残したい人にもぴったりです。
また、X5は交換式バッテリー・モジュール構造で長時間撮影にも対応。将来的にもっと本格的に映像にこだわりたくなったときにも、X5なら十分に応えてくれますよ。

Insta360 X5とX4の違いを徹底比較!
特徴を整理したところで、ここからはInsta360 X5とX4の違いを項目別に詳しく比較していきます。画質や手ブレ補正などスペック上の違いだけでなく、実際に使う際の体感的な違いにも触れます。
画質(センサーサイズ・映像品質)
センサーと解像度

最大の違いはイメージセンサーサイズです。X5はデュアル1/1.28インチセンサー、X4はデュアル1/2インチセンサーを採用しています。
センサー面積はX5の方が約1.5倍広く、これによりダイナミックレンジ(明暗差の表現幅)が向上し色再現も綺麗になっています。
両機種とも360度動画は最高8K30fpsで撮影できますが、同じ8Kでもセンサーが大きいX5の方が画質的な余裕があり、特に光の難しい場面でクリアな映像になります。
解像度とディテール

8Kは約7680×3840ピクセル相当の解像度(16:9の場合)で、360度全周囲をこの画素数で記録します。
X4で初めて実現した8K撮影は、従来モデルでは得られなかった精細なディテールを可能にしました 。X5も解像度自体は据え置きですが、11K相当からのオーバーサンプリングにより一段とディテールが緻密になっています。
例えば同じ風景を8Kで撮っても、X5の映像の方が拡大した際に細部までシャープで、エッジの解像感が高い傾向があります。初心者の方でも「なんだかX5の方がくっきりしてる」と違いを感じられるでしょう。
写真モード
静止画については、実はX5もX4も72MP(7200万画素)写真に対応しており、スペック上の解像度は同じです。
どちらも非常に高精細な360度写真が撮れます。ただしセンサー性能により、写真の階調表現やノイズの少なさはX5が有利です。
特に暗い部分のザラつきが抑えられ、色味も自然に近く写る傾向があります。旅行先の思い出写真を残す際も、X5ならより綺麗な一枚が得られるでしょう。
手ブレ補正性能
FlowState手ブレ補正
両モデルともInsta360の「FlowState」電子手ブレ補正を搭載しており、360度カメラならではの全方位手ブレ補正が効きます。
アクションカムで重要な水平維持(360度地平線ロック)機能もサポートしており、カメラを傾けたり回転させても映像上では地面が傾きません。
初心者が手持ちで歩き撮りしても、まるでジンバルを使ったかのように滑らかな映像になるのは両機種共通の強みです。
両機種の差
スペック上、新しいX5だからといって特別な新手ブレ補正モードが追加されたわけではありません。
X4ですでに完成度の高かった電子補正が、X5でも踏襲・ブラッシュアップされた形です。
強いて言えば、X5はトリプルAIチップの搭載で映像処理能力が向上しており 、激しい動きのシーンでも安定処理できる余裕が増しています。
しかし体感できる差はごくわずかでしょう。要するに、手ブレ補正に関してはX4もX5も同等レベルで、どちらを選んでも初心者には十分すぎるほど安定した映像が得られます。
暗所撮影(夜景・室内)
X5の暗所性能

暗い場所での撮影に関して、X5は従来の360度カメラの弱点を大きく克服しました。
「360° PUREVIDEO」モードという夜景専用モードを新搭載し、AIによる高度なノイズ低減とダイナミックレンジ拡張処理で、夜間でもクリアな映像を記録できます。
実際にX5で夜の街を撮影すると、驚くほど明るく映り、暗部のノイズが少ないです。8K解像度で夜景を撮れるカメラは珍しく、「360度カメラでは夜は苦手」という常識を覆したと言えるでしょう。

X4の暗所性能
一方、X4は暗所専用のモードこそありませんが、標準モードやHDRモードで夜景撮影自体は可能です。ただしセンサーが小さい分、どうしても暗い場面ではノイズが出やすく、映像がザラつく傾向があります。
街灯やネオンがある夜景ならある程度映せますが、X5と比べると同じシーンでも暗部の描写やシャドウの持ち上がり具合に差が出ます。
「なんとか撮れるけど綺麗かと言われると少し粗い」といった印象になるでしょう。
室内撮影など
暗所性能の差は夜だけでなく、照明の少ない室内撮影などにも現れます。
X5の方が室内での明るさ不足をしっかり補い、より明るく鮮明に撮れるため 、室内Vlogやイベント撮影でも頼りになります。X4も室内撮影はできますが、光量が足りないと少し画質が劣化するので、明るいレンズのX5が有利です。総じて、暗いシーンを頻繁に撮るならX5が断然おすすめです。
「あれ、暗くて何が写ってるかわからない…」という失敗が少なくなるでしょう。
バッテリー持ちと充電
駆動時間の比較
X5は2400mAh、X4は2290mAhのバッテリーを搭載しています。スペック表上は約110mAhの差ですが、X5は省電力設計も進んでおり、実使用での連続撮影時間はX4より大幅に延びています。
たとえば5.7K/30fps設定で、X4が約135分だったのに対しX5は約185分(5.7K/24fpsでは最大3時間超)撮影可能とされています 。
8K撮影時でも、X4がおよそ75〜88分なのに対し、X5は約88分程度持つよう最適化されています。
メーカー公称値でX5はX4より37%長持ちとされており 、長回しや長時間の旅ログ撮影でもX5の方が安心です。
急速充電
両モデルともUSB経由での急速充電に対応しますが、X5は特に充電スピードが速い点が魅力です。公称では0%→80%まで約20分しかかかりません。
モバイルバッテリーから短時間でチャージできるので、移動中や休憩中にサッと充電してまた撮影に復帰…といった使い方が可能です。
X4も急速充電対応ですが、X5ほどの充電速度向上は謳われていません。
実使用での安心感
バッテリー関連で言えるのは、「長く撮れる余裕」があるX5の安心感です。初心者の方はつい電源を入れっぱなしにして撮影準備していたらバッテリーが減っていた…なんてことも起こりがちですが、X5は多少のロスにも耐えうる駆動時間があります。
X4でも通常利用では十分ですが、特に旅行中に予備バッテリーを減らしたい人や1日にたくさんクリップを撮りためたい人にはX5の方が向いています。
使いやすさ(操作性・UIなど)
起動速度とレスポンス
X5は電源ボタンを押してから約1秒で起動し撮影可能状態になります。
一方X4は体感3〜4秒ほどかかるため、X5の起動の速さは特筆ものです。旅行中「今の瞬間撮りたかったのに、カメラの起動待ちで逃した…」という悔しさをX5なら大幅に減らせます。
初心者でもストレスなく思いついた瞬間に撮影を始められるでしょう。メニュー操作や録画開始のレスポンスもX5の方がキビキビしています。
メニューUIの改良
両モデルともタッチスクリーンでの操作ですが、X5ではメニュー画面の配置やデザインが見直され、直感的に使いやすくなりました。
具体的には、よく使うモードが優先表示され、各項目にアイコンだけでなく名称ラベルも付いたため非常に分かりやすいです。
X4ではアイコンだけだったので「これは何の設定だろう?」と迷う場面もありました(例: 音量設定と音声制御のアイコンが似ていて紛らわしい等 )。X5ではそうした悩みが減り、初心者でもメニュー探索に戸惑いにくくなっています。
操作方法の拡充
X5には従来のボタン操作・音声コマンド・ジェスチャー操作に加えて、新しく「ひねって撮影」機能が追加されました。
これはカメラ本体をクイッとひねるように回すと録画の開始/停止ができるという斬新な操作です。
一見「何それ?」と思いますが、試してみると意外に使いやすく、誤作動もまず起きません。
動作が直感的で、手袋着用時や手が濡れてボタンを押しにくい時などにも便利です。X4にはこの機能はなく、操作方法はボタンか音声・ジェスチャーが中心です。
ただX4も音声コマンド(日本語OK)やジェスチャー対応しているので、手放しでの操作は可能です。どちらも十分親切ですが、X5はさらに痒い所に手が届く操作性と言えるでしょう。
アクセサリー装着
先述の通り、X5はクイックリリースマウントを採用しアクセサリーの付け外しが迅速です。X4は一般的な1/4インチネジ穴での固定ですが、X5ではワンタッチロック機構のためアクセサリー交換の所要時間が激減します。
三脚→自撮り棒→車載マウントといった付け替えもパチンと着脱でき、旅先で「ネジがうまくはまらない!」ともたつくイライラもありません。
アクション撮影では機材の付け替えが頻繁なので、この差は良いポイントですね。
ディスプレイの見やすさ
X5とX4はいずれも2.5インチの円形タッチディスプレイを備えます。
明るさや解像度は同程度ですが、X5はセンサーの高画質化の恩恵か、プレビュー画面がわずかに綺麗で見やすく感じます(※X3→X4ほど劇的な変化ではありませんが)。
また、メニューUI改善により画面上の文字やアイコンが整理されたため、X5の方が目的の設定にたどり着きやすいです。
総合すると、両者とも操作は簡単ですが、X5はより洗練され初心者フレンドリーなインターフェースになっています。
音質(マイク性能)
風ノイズ対策
Insta360 X5ではオーディオ面でも進化がありました。新設計のスチールメッシュ製ウインドガードを内蔵したことで、風切り音を大幅にカットできます。
例えば自転車で走行中や海辺での撮影でも、「ゴーッ」という風の雑音がかなり抑えられ、クリアな音声が記録可能です。
これは屋外ロケの多いVlog用途では非常にありがたい改良点です。
X4にもステレオマイクは内蔵されていますが、物理的な風防は無く、強風下ではどうしても風切り音が入りやすいです。
対策としてX4ではスポンジ製の外付け風防を被せるユーザーもいましたが、X5では素である程度の防風性能を発揮してくれます。
録音品質
両モデルとも内蔵マイクはステレオ録音対応で、周囲の環境音や自分の声を立体的に収録できます。音質自体は従来から定評があり、人の声も聞き取りやすく録れます。
X5ではマイクハードウェア自体の改良も行われており、音割れしにくくクリアです。特に大声や風圧にも強くなっている印象です。初心者が使う場合でも、追加機材なしで十分使える音質でしょう。
外部マイク・ワイヤレス対応
両機種ともUSBタイプCポート経由で外部マイクの接続に対応しています。X4は従来のマイクアダプターを使用してピンマイク等を取り付け可能でした。
X5も同様ですが、さらにInsta360公式のワイヤレスマイク「Mic Air」が新登場し、対応はX5のみとなっています。
Mic Airを使えばケーブルなしで高音質な音声をカメラに直接記録できるので、本格的に音声を重視するVlog撮影ではX5が有利です。360度映像とワイヤレスマイク音声を組み合わせたい場合は現状X5一択でしょう 。
音声面の総合評価
音声面で見ると、X5の方が風切り音に強く周辺機器の拡張性も高いです。とはいえ、X4も日常用途では必要十分な音質を持っています。外部マイクを併用すれば問題なくクリアな声を録れます。
ただ初心者目線では「できれば本体だけで良い音を録りたい」「機材を増やしたくない」という思いもあるでしょう。その点でX5は内蔵機能だけでよりクリアな音が得られるので、より手軽と言えます。
防水・耐久性
防水性能
Insta360 X5は本体のみで水深15mまでの防水性能があります。
これはX4の10mから強化されており、水辺や雨天での撮影でより安心感があります。15mも潜れればシュノーケリング程度ならケースなしでOKですし、見えない自撮り棒対応の潜水ケースを使えば最大50mまで潜ることも可能とのこと。
一方X4は本体10m防水ですが、専用ダイブケース装着で約30〜40m程度まで対応します。初心者の旅行用途では、水しぶきがかかるプールサイドや突然の雨などでもX5ならよりタフだと覚えておくと良いでしょう。
本体強度
X5は「これまででもっとも耐久性のある360度アクションカメラ」と銘打たれており、各所の堅牢性が増しています。
特にレンズは傷が付きにくい強化ガラス製で、従来モデルに比べ耐衝撃コーティングが施されています 。アウトドア撮影で万一カメラを落としてしまっても、レンズが割れにくく壊れにくい設計です。
X4もアクションカメラとして頑丈にできていますが、レンズ部分への強いダメージには弱く、割れてしまった場合はメーカー修理が必要でした。
交換式レンズ

前述の通り、X5ではユーザー自身でレンズ交換が可能なデザインに変わりました。
仮にレンズが破損しても、交換用レンズセットを用意すれば自宅ですぐ新品レンズに付け替えできます。
修理センターに送る時間を省けるのは大きな利点です。X4の場合、レンズが割れたら基本はメーカー修理対応で、その間カメラが使えなくなります。
初心者の方ですと機材の取り扱いに不慣れだったりアクシデントも起こりがちなので、「いざという時、自分で直せる」X5の安心感は魅力です。
ただしレンズ交換ができるとはいえ、普段からレンズキャップや保護フィルターでレンズを守るのはどちらのモデルでも大切です。傷防止の予防策は怠らないようにしましょう。
リスキーな撮影に
耐久性の違いから言えるのは、リスクの高い用途にはX5が適しているということです。
たとえばオートバイや車の外部に取り付けて疾走するとか、スケートボードで派手にトリックを撮るとか、そういったシーンではカメラ破損のリスクがありますよね。
X5なら壊れてもすぐレンズ交換でき、そもそも壊れにくくもなっているので安心してアクティブに使えます。
X4でもできなくはないですが、万一壊したときの痛手を考えると、リスクの高い撮影はためらってしまうかもしれません。
その意味で、アウトドアやエクストリーム系の撮影にも挑戦したいならX5がより心強い相棒となるでしょう。
撮影モード・編集機能
新モード追加 (X5)
Insta360 X5ではX4になかった新撮影モードが追加されています。
一つは前述の「PureVideoモード」で、暗所専用の高画質ビデオモードです。もう一つが「インスタフレーム (InstaFrame) モード」です。
インスタフレームとは簡単に言うと、360°動画を撮影しながら同時に通常の平面動画も記録してくれる機能です。
例えばこのモードで撮影すると、MicroSDカード内に「360度映像ファイル」と「既にリフレーム済みの映像ファイル」の2種類が保存されます 。
平面動画は前方・後方・自撮り(自分にカメラを向けた視点)など、撮影時に視点を選択可能です 。要は撮ったその場でSNSに投稿できる映像が手に入るので、後から編集で角度を調整する手間が不要になります。
初心者にとって、360度映像の編集(リフレーミング)は少しハードルが高い作業ですが、インスタフレームなら最初から見せたい画角の動画も得られるので安心です。
「難しい編集はできないけど、とりあえずみんなに見せたい」という時にも便利なモードです。X4にはこの機能がないため、撮影後に専用アプリで見せたい方向を編集する必要があります。
HDR・スローモーション
両モデルともHDR動画撮影に対応しています。HDRとは明るい部分と暗い部分を同時に綺麗に映す撮影手法ですが、X5では5.7K60fpsのHDR動画まで撮れるよう進化しました。
X4ではHDR動画は5.7K30fpsまでだったので、X5は2倍のフレームレートでHDRが可能になり、明るい屋外アクションシーンでもスローモーション(0.5倍速)しながら色鮮やかな映像を撮影できます。
例えばスノーボードやBMXなど動きの激しいスポーツを撮る際、X5ならHDRかつ滑らかな動きで残せるというわけです。初心者でここまで活用する場面は限られるかもしれませんが、「子供の運動会でスローモーションHDR撮影」といったこともできるので、将来的な応用として魅力です。
スローモーション自体は、360度モードでは両機種とも最大4K100/120fps(X4は4K100fps、X5は4K120fps)に対応しており、目にも止まらぬ瞬間もなめらかに記録できます。
ブレットタイム(自撮り棒を振り回して撮る演出映像)では双方5.7K120fpsでハイスピード撮影可能です。特殊撮影モードについてはX4でもかなり充実しており、X5での拡張はHDR周りと先述の暗所モード追加が中心です。
編集アプリ・ソフト
Insta360シリーズでは撮影後の編集に専用スマホアプリ「Insta360アプリ」やPCソフト「Insta360 Studio」を使います。
これ自体はX4もX5も共通で、360度動画を好きな角度にリフレーミングしたり、BGMを載せたりといった編集が手軽にできます。
アプリ内にはAIを使った自動編集テンプレートや、被写体を自動追尾する「DeepTrack」機能など、初心者を助けてくれるツールがたくさんあります。
X5になったことで特別編集機能が増えたわけではありませんが、撮影時にインスタフレームを使えば「編集いらず」の映像も得られるので、結果的にX5の方が編集のハードルは下がっていると言えます。
例えばX4だと360度動画を撮ってからスマホで好みのアングルに書き出す必要がありましたが、X5なら最初から自撮り視点の動画が別ファイルであるので、そのままSNS投稿できます。
このように「撮ってすぐシェア」がしやすいのがX5です。
とはいえ、じっくり凝った編集がしたい場合はどのみちPCやスマホでリフレーミング作業をするので、そういう場合はX4でもX5でも差はありません。
画質が良いぶんX5の素材の方が後加工耐性(明るさや色の調整耐性)は高いですが、初心者であればまずはどちらでも十分楽しめるでしょう。
価格の比較
定価と実勢価格
価格は両者で明確な差があります。Insta360 X5の定価は84,800円 (税込) 、X4の現在の販売価格は約67,800円前後です (※発売当初79,800円でしたが、X5発売に合わせて値下げ )。
コストパフォーマンス
機能面で見ればX5の方が優れている点が多いですが、その分高価です。
予算が許すならX5がスペック的安心感がありますし、今後長く使っていく上でも余裕があります。逆に「とりあえず360度撮影を楽しんでみたい」というライトな目的なら、X4でもコスパの良い選択です。
旅行やVlog用途ではどっちがおすすめ?
旅行用途なら
旅のお供として360度カメラを使う場合、重視したいのはバッテリーの持ちと機動性(使い勝手の良さ)です。
まずバッテリーに関しては、長時間撮影できるX5がやはり安心です。朝から晩まで観光地を巡って撮影したい時でも、X5なら途中で電池切れするリスクがかなり低減します。
仮にバッテリーが減っても20分で80%までチャージできるので 、昼食時などにこまめに充電すれば一日乗り切れるでしょう。
X4もそこそこ持ちますが、夕方まで撮りまくると残量が心もとなくなるかもしれません。防水性能に関してもX5は15m防水なので、ビーチやプールでの撮影、突然の雨にも耐えられます。
砂ぼこりや雨滴にも強いメッシュ風防設計なので、アウトドア耐性はX5に軍配です。
一方X4も10m防水で日常の水濡れ程度は問題ありませんが、少しハードな環境ではX5のタフさが光ります。
特に夜景スポット巡りや屋内観光が好きな方には、X5がおすすめです。例えば、夜の街並みやイルミネーション、ライトアップされた建築物なども、X5なら明るく綺麗に映し出せます。
一方X4だと同じシーンで暗部がつぶれたりノイズが目立ったりして、「実際はもっと綺麗だったのに映像ではイマイチ…」となる可能性があります。旅の思い出を高品質に残すなら、暗所に強いX5は大きなアドバンテージです。
とはいえ日中メインの旅行であれば、実はX4でもほぼ遜色なく撮影を楽しめます。明るい屋外であればX4の8K映像も十分シャープで、美しい風景を記録できます。
またX4は価格が下がった分、浮いた予算で予備バッテリーや自撮り棒を追加購入するという選択もできます。
長旅で電源確保が難しい場合、予備バッテリーが多い方が安心ですから、そうした使い方ではX4+アクセサリー充実という手もあります。要は旅行スタイルによって選ぶと良いでしょう。
夜までフルに撮りたい&最新機能で安心したいならX5、予算を抑えて日中中心に楽しむならX4といった具合です。いずれも旅の思い出を臨場感たっぷりに残せる点では共通しています。

Vlog用途なら
自分の日常や旅先での様子を動画ブログ(Vlog)にする場合、映像クオリティと音声クオリティ、そして編集のしやすさがポイントになります。
映像クオリティについては前述の通り、明るい場所ならX4でもほぼ同等ですが、室内や夜のシーンがあるならX5が有利です。
特に街歩きVlogで夜市やバーの雰囲気を撮る場合、X5ならクリアで臨場感のある映像になるので視聴者受けも良いでしょう。
音声面では、風のある屋外でどれだけ自分の声をクリアに録れるかがカギです。X5は内蔵マイクの風切り音低減が優秀なので、マイクアダプターや別撮りなしでもかなり良い音声が載せられます。
例えば高台の展望スポットで「今日は〜に来ています!」と喋っても、バックの風音が抑えられて声がはっきり届きます。
X4だと同じシチュエーションで風切り音が「ボフボフ」入ってしまうかもしれません。その場合はウインドジャマー装着や後からBGMでごまかす手もありますが、初心者には少し手間です。
X5ならノイズの少ない生声をそのまま使える場面が増えるので、編集も楽になります。さらに本格的にやるならX5+Mic Airワイヤレスマイクで、自分の声をクリアに録って映像に混ぜ込むこともできます。
インタビュー風や語り中心のVlogをするならこの点でもX5が強いです。
編集のしやすさでは、X5のインスタフレームモードがVlog向きです。
360度カメラで撮った映像をVlogに仕上げるには、本来なら後から自分や景色にカメラ視点を向けて編集する必要があります。
しかしインスタフレームを使えば、例えば自撮り視点の映像が最初からもう1本できているので、それを繋ぐだけでVlog映像が完成します。
編集ソフトに不慣れな初心者でも、素材を並べるだけでそれなりの動画が作れるのは心強いですね。
X4の場合、すべて後編集が前提なので、編集時間やスキルが少々要求されます。
ただ、X4の360映像編集にもスマホアプリで使えるAI自動編集ツールがあるので、簡単なダイジェストVlog程度ならボタン一つで仕上げてくれたりもします。どこまで凝るか次第ですが、「素材を活かしてサクッと仕上げたい」派にはX5がより手軽でしょう。
総合的なおすすめ
「とにかく最新スペックで失敗の少ない方がいい」という方には迷わずInsta360 X5をおすすめします。価格は張りますが、その分初心者に優しい補助機能や撮影の安心感が違います。
旅行でもVlogでも頼れる相棒になってくれるでしょう。
一方、「まずは手頃な方で360度撮影を始めてみたい」という方にはInsta360 X4が適しています。最新ではないとはいえ性能は高く、今から買ってもしばらく活躍してくれるカメラです。
何より価格が抑えられる分、アクセサリーや他の機材に予算を回せるメリットもあります。
結局のところ、「予算に余裕があり暗所にも強いモデルが欲しいならX5」「予算重視で基本機能が揃ったモデルをお得に手に入れたいならX4」と覚えておけば間違いありません。
まとめ
Insta360 X5とX4の違いから、それぞれの魅力を初心者向けにご紹介しました。
簡単に振り返ると、最新モデルのX5は高画質・暗所性能・使い勝手の面で大きく進化しており、「とにかく失敗せず綺麗に撮りたい」人に向いています。
一方でX4は価格が下がった現在、とても買いやすくなった8K対応360カメラで、「まずは360度撮影を始めてみたい」人にピッタリです。
それぞれ強みが異なるので、自分の用途や予算に合わせて最適な一台を選んでみてください。どちらを選んでも、360度カメラならではのダイナミックな映像体験があなたを待っていますよ。
初心者の方もこの記事を参考に、ぜひ360度カメラデビューしてみましょう!
旅行先の絶景や日常の何気ない瞬間が、きっと今までにない形で記録できます。Insta360シリーズは撮影から編集までサポートが充実しているので、初めての方でも安心です。
一緒に360度映像の世界を楽しんでいきましょうね!


